ダビスタとはFC版で出会いました。そして、SFC版ではかなりの時間をダビスタとともに過ごしました。競馬を見始めたのもダビスタがきっかけです。
今回、Switchでダビスタが出るということで、予約購入して楽しみに待っていました。
発売日を迎え、本体にダウンロード済みのダビスタをいざ始めてみると、操作のたびに真っ黒な「Now loading」画面が出てくる。思っていたのと違う…。いつの時代のゲーム??
こんな文章はAmazonなどのレビューで沢山書かれているので、ここではソフト開発者視点からゲームのロード時間について考えてみたいと思います。
ロードは必要
私は家庭用ゲームのソフト開発には関わったことがないのですが、ゲームというプログラムを実行するためにはプログラムの処理やデータをゲーム機本体のメモリ上に展開するロードは必要だと考えます。
これは、ダビスタに限らず他のゲームでも同様です。
では、なぜダビスタはこれほどまでにロード時間が目に付くのでしょうか。
並行処理ができていない?
プレイヤーの操作性を向上するため、ユーザインタフェースを生かしたままバックグラウンドで次の準備を行う、といった処理は、ゲームに限らずWindowsアプリ開発にも使われる手法かと思います。
しかし、ダビスタSwitch版については、この部分が上手く働いていないのではないかと想像します。
メモリ配置の問題?
CPUにおけるキャッシュのような働きをするメモリが設計されていないのでは?
頻繁に表示する画面についてはメモリ上に保持しておき、ロードなしに使えるようにしておけば良さそうに思います。
たとえば、種付け時期の4~5月において、所有馬の画面から種牡馬リスト画面への遷移にも毎回ロードが発生しています。種牡馬のリスト画面などは3Dの描画を必要としないので、種牡馬リストはメモリにロードしたままでもリソースの消費はそこまで大きくないのではないかと思います。

お行儀が良すぎるのでは?
プレイヤーに情報を読ませている間、お行儀よくプレイヤーの操作を待ってからロードを始めています。
たとえば、下記の画面を表示しているとき、つぎはレースの前に表示していた画面(牧場など)に戻るしかないのだから、先行してロードを始めておいても良いのではないかと思います。

この坊やが曲者
ロード時間をゲーム画面を見て過ごすのは無駄なので、スマホでゲームなど、他事をするようになります。
所有馬がレースに出る週において、週送りの操作をすると下記メッセージが出るのですが、このメッセージ表示後にAボタンを1回押さないとロードが始まりません。
これを忘れていると、ロード待ちのためのスマホゲームからダビスタに戻った時、まだロードが始まっていなくってガッカリします…。

牧場の表示に長時間ロードは理解できない…
所有馬リストでBボタンを押すと牧場を俯瞰する画面へ遷移するのですが、10秒ほどローディング画面で操作できなくなる場合があります。
そして下画像の画面表示となるのですが、特に3D描画が生かされているわけでもなく、10秒待って表示させるほどの嬉しさはありません。
牧場の風景はSFC版ダビスタでも良い見た目だったので、ロード時間が短縮されるなら簡易表示機能を実装してほしいところです。

結論:アップデートに期待
現在私は会社の研修のための勉強をしており、息抜きになるかと思いダビスタを購入しました。しかし、このダビスタがかえってストレスを溜める結果となっており逆効果。
開発者もAmazon等のレビューを見てアップデートの準備をしてくれているであろうと信じ、しばらくはダビスタとは距離を置こうと思います。(資金集め程度はやります)
他の息抜き、考えないとな…。
※私はBC最強馬をつくるより、ノーリセットで牧場経営を楽しむのが好きです。たとえ期待の馬が予後不良になろうと、それもストーリーの一部と考え、リセットせずゲームを進めます。
※ダビスタ以外の競馬ゲームとしては、PS2の「ダービー馬をつくろう5」は素晴らしい出来だったなと、ふと思い出しました。「ダービー馬をつくろう5」のシステムそのままに2020年版を作ってくれたら間違いなく買います。SEGAさん、ご検討おねがいします!