バッチファイルやコマンドプロンプトの操作で非常に役立つ機能の一つに「パイプライン」があります。この機能を使うと、ひとつのコマンドの出力を別のコマンドの入力として直接渡すことができます。これにより、複数のコマンドを組み合わせて、複雑な処理を少ない行数で簡単に記述することが可能になります。
本記事では、バッチファイルやコマンドプロンプトにおける「パイプライン」の活用方法を紹介します。
パイプラインとは?
パイプラインは、一つのコマンドの出力を別のコマンドへと直接渡すための機能です。|(パイプ記号)を使用することで、この機能を使用できます。
たとえば、コマンド1の出力をコマンド2に渡す場合は、以下のように記述します。
コマンド1 | コマンド2
パイプラインの使用例
以下は、Cドライブ直下の要素一覧をdirコマンドで出力し、その内容から”Program”を含む要素のみをfindstrコマンドでフィルタリングして表示する例です。
@echo off
rem Cドライブ直下に移動
c:
cd c:\
rem dirコマンドでディレクトリの内容一覧を表示し、
rem その結果から"Program"を含む要素のみを表示する
dir | findstr "Program"
pause
実行結果
2024/02/04 17:21 <DIR> Program Files
2024/02/24 12:29 <DIR> Program Files (x86)
続行するには何かキーを押してください . . .
まとめ
パイプラインの基本的な使い方をマスターすることで、バッチファイルやコマンドラインにおいて、コマンドが連携する複雑な処理を簡潔に記述できます。この記事がパイプラインの使用法を理解する一助となれば幸いです。