パソコンが起動しているかをネットワーク越しに確認する(pingコマンド)

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社内ネットワークやホームネットワークにおいて、ネットワークに接続されたパソコンや機器が起動しているかを確認したくなることがあると思います。

本記事では、ネットワークに接続されたパソコンやデバイスが起動しているかどうかを確認するコマンドpingを紹介します。

pingコマンドの使用方法

パソコン名(デバイス名)を使用する場合

pingの後に、パソコン名(またはデバイス名)を入力してEnterキーを押します。

> ping DeviceName

実行結果1:デバイス起動しネットワーク接続されている場合

以下のような応答が返ってくる場合、対象のデバイスは起動しており、ネットワークにも接続されています。

> ping usl-5p

usl-5p [172.16.81.18]に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
172.16.81.18 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64
172.16.81.18 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64
172.16.81.18 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64
172.16.81.18 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64

172.16.81.18 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
    最小 = 0ms、最大 = 0ms、平均 = 0ms

実行結果2:デバイスが起動していない、または、ネットワーク接続されていない場合

以下のような応答が返ってくる場合、対象のデバイスは停止しているか、ネットワークに接続されていません。

> ping DeviceName

DeviceName [172.16.80.232]に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。

172.16.80.232 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 0、損失 = 4 (100% の損失)、

また、以下のように表示される場合は、デバイス名が間違っているか、名前解決ができていない可能性があります。

> ping DeviceName

ping 要求ではホスト DeviceName が見つかりませんでした。ホスト名を確認して もう一度実行してください。

IPアドレスを使用する場合

ネットワーク上でデバイス名の名前解決ができない場合、「ping DeviceName」とコマンドを入力しても、「ping 要求ではホスト DeviceName が見つかりませんでした」というエラーが出る場合があります。そのような場合には、もし対象デバイスのIPアドレスが分かるのであれば、IPアドレスを直接打ち込んでpingコマンドを実行できます。

> ping (IPアドレス)

実行結果1:デバイス起動しネットワーク接続されている場合

以下のような応答が返ってくる場合、対象のデバイスは起動しており、ネットワークにも接続されています。

> ping 172.16.81.18

172.16.81.18 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
172.16.81.18 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64
172.16.81.18 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64
172.16.81.18 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64
172.16.81.18 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64

172.16.81.18 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
    最小 = 0ms、最大 = 0ms、平均 = 0ms

実行結果2:デバイスが起動していない、または、ネットワーク接続されていない場合

以下のような応答が返ってくる場合、対象のデバイスは停止しているか、ネットワークに接続されていません。

> ping 172.16.80.232

172.16.80.232 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。

172.16.80.232 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 0、損失 = 4 (100% の損失)、

pingの名前の由来

pingコマンドの名前は、潜水艦が使用するソナー技術から来ています。ソナーは、水中で音波(ピング音)を発し、その反響(エコー)を受け取ることで物体の位置や距離を測定します。この概念をネットワークの文脈に当てはめたものがpingコマンドです。つまり、ネットワーク上のデバイスに対して「エコー要求」を送り、その「エコー応答」(ピングの反響に相当)を受け取ることで、デバイスがオンラインであり、通信可能であることを確認します。

まとめ

本記事では、パソコンやデバイスが起動しているかをネットワーク越しに確認するpingコマンドについて紹介しました。pingコマンドは、単純にデバイスが起動しているかを確認できるだけでなく、遅延時間や損失の情報から通信品質をチェックするためにも使用できますので、ぜひご活用ください。

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