お気に入りのマウスは長く使いたいものですが、長く使うほど劣化していきます。マウスの劣化を示す現象のひとつとして、マウスのシングルクリックがダブルクリックと認識されてしまう現象があります。このような現象を「チャタリング」と呼びます。
本記事では、このマウスボタンの「チャタリング」についての原因と無料で出来る対策を紹介します。
チャタリングの原因
マウスボタンは、物理的なスイッチを使用しており、このスイッチがクリック動作を電気信号に変換しています。新品の状態では、接点はクリーンであり、信号は正確に伝達されます。しかし、時間が経過すると、スイッチの接点部分にほこりや汚れが蓄積され、また接点が摩耗してくると、接触不良が起こりやすくなります。この接触不良が発生すると、一度のクリックで複数の信号が断続的に生成され、PCはこれを複数のクリックと誤認識することがあります。
対策
人がダブルクリックするよりも短い時間で発生する断続的な信号を無視するように出来るフリーソフトChatteringCanceler(マウスチャタリングキャンセラ)が便利です。
ChatteringCanceler(マウスチャタリングキャンセラ)は以下からダウンロードできます。
窓の杜
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/chattecancel/
Vector
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se455786.html
使用例:スタートアップに登録
ChatteringCanceler(マウスチャタリングキャンセラ)がWindows起動時から動作するよう、スタートアップとして登録しておくのがおすすめです。
スタートアップとは?
スタートアップとは、Windowsが起動する際に自動的に起動するプログラムのことを指します。これにより、毎回手動でプログラムを起動する手間を省き、作業効率を上げることができます。
スタートアップへのChatteringCanceler(マウスチャタリングキャンセラ)の登録手順については、以下の記事を参考にしてください。
まとめ
本記事では、マウスボタンの「チャタリング」についての原因と無料で出来る対策を紹介しました。ソフトウェアによるチャタリング除去は便利ですが、根本的なハードウェアの問題を修正するわけではありません。物理的な劣化や故障が原因である場合、最終的にはデバイスの修理や交換が必要になる場合がありますので、延命措置と考えてご使用ください。