最近、職場のPCでSenseCE.exeによりファイルをロックされプログラムが待たされ続け、プログラムが進行しない現象が発生しています。この現象について調べた内容と暫定の対処方法を紹介します。
困りごと
1,000個ほどのファイルが含まれる圧縮ファイルを解凍し、解凍後のそれぞれのファイルをプログラムで開いて処理を行います。このような処理を毎日自動で行っているのですが、ある時からプログラムがファイルのアクセスを待たされて進行が停止する現象が発生するようになりました。
この現象について調査したところ、プログラムが開こうとしていたファイルをSenseCE.exeプロセスが既に開いている場合に現象が発生することがわかりました。
SenseCE.exeとは?
SenseCE.exe は、Windows Defender Advanced Threat Protection (ATP) の一部であり、主にセキュリティ関連のタスクを実行する実行ファイルです。
Windows Defender ATP は、Microsoft が提供するエンタープライズ向けのセキュリティプラットフォームで、マルウェアの検出、セキュリティ脅威の調査、および対応措置を自動化するための機能を提供するとのことです。
対処方法(暫定)
私の業務においては、プログラムは以下の順番で処理を行います。
- 圧縮ファイルの解凍
- 解凍されたファイルをひとつずつプログラムで処理
- 処理結果を別フォルダに格納
- —- ここまで1セット —-
- 圧縮ファイルの解凍
- 解凍されたファイルをひとつずつプログラムで処理
- 処理結果を別フォルダに格納
- —- ここまで1セット —-
上記の処理はバッチファイルで実施しています。
圧縮ファイルの解凍前後に100秒の待ち時間を設けたところ、SenseCE.exeによるファイルのロックが発生する頻度が著しく減少しました。これは、待機時間を設けたことで、SenseCE.exeとプログラムが同一ファイルにアクセスしようとする際の競合の機会が減少した為かもしれません。(あとは、私の職場のPCの性能が上がれば、SenseCE.exeが素早くチェックを完了するようになり、競合が起こらなくなるかも?) (2024年4月1日追記)これは、勘違いかもしれません。待ち処理を入れても、SenseCE.exe によるファイルロックは発生するようです。
現在、私の環境において一番効果的なのは、PCを再起動した直後に大量のファイルを扱う処理を行う方法です。この場合、SenseCE.exe によるファイルロックが発生する確率が減り、最後まで処理が行われる確率が上がりました。
まとめ
この記事が、SenseCE.exeによるファイルのロックで悩まれている方への何かのヒントになりましたら幸いです。