コマンドの実行結果やテキストファイルの内容などをクリップボードにコピーして、他のアプリケーションで使用したい場合があります。Windowsには、このような目的でclipコマンドが提供されており、バッチファイルから直接クリップボードにデータを送ることが可能です。
本記事では、バッチファイルを使用してクリップボードにデータを送る方法を2つ紹介します。
方法1:パイプを使用する
コマンドの出力を、パイプを通してclipコマンドに渡します。clipコマンドに渡されたデータはクリップボードに送られます。typeコマンドを使えば、ファイルの内容をクリップボードに送ることができます。
@echo off
rem ファイルの内容をクリップボードにコピー
type sample.txt | clip
rem 確認メッセージを表示
echo "sample.txt"の内容をクリップボードにコピーしました。
方法2:リダイレクトを使用する
clipコマンドに対してリダイレクトを使用することでも、クリップボードにデータを送る事ができます。以下は、テキストファイルの内容をクリップボードに送る例です。
@echo off
rem ファイルの内容をクリップボードにコピー
clip < sample.txt
rem 確認メッセージを表示
echo "sample.txt"の内容をクリップボードにコピーしました。
まとめ
本記事では、バッチファイルを使用してクリップボードにデータを送る方法として、パイプを使う方法と、リダイレクトを使う方法の2通りを紹介しました。どちらも結果は同じなので、個人の好みや、既存のバッチファイルの書き方に倣うなど、状況に合わせて選択してください。