C#において浮動小数点型(floatやdouble)を画面に表示する際、文字列に変換をする必要があります。ただし、浮動小数点型の文字列化は、小数点以下の数値の扱いについての指定が必要な点が整数型とは異なります。この記事では、浮動小数点型の ToString() メソッドの基本的な使い方を紹介します。
基本的な使い方
まずは最も基本的な使い方から見ていきましょう。ToString()メソッドを引数無しで使用すると、数値をそのままの形式で文字列に変換します。
double number = 123.456;
string text = number.ToString();
Console.WriteLine(text); // 出力: "123.456"
桁数の指定
固定小数点形式を使う場合は、”F”に続けて表示したい小数点以下の桁数を指定します。
double number = 123.456;
string text = number.ToString("F2");
Console.WriteLine(text); // 出力: "123.46"
カスタム数値フォーマット
カスタム数値フォーマット文字列を使用して、小数点以下の桁数を指定したり、数値の千単位ごとにカンマを挿入したりすることもできます。
double value = 1234.5678;
string formattedValue1 = value.ToString("0.00");
Console.WriteLine(formattedValue1); // 出力: 1234.57
string formattedValue2 = value.ToString("#,##0.0");
Console.WriteLine(formattedValue2); // 出力: 1,234.6
これらの例では、”0.00″ や “”#,##0.0” がカスタム数値フォーマット文字列です。これらを使うことで、数値を非常に柔軟に文字列化することが可能になります。
まとめ
この記事では、浮動小数点型の ToString() メソッドの基本的な使い方を紹介しました。数値の桁数を合わせることにより、プログラムから出力するレポートを綺麗に表示することができますので、ご活用ください。