パソコンを再起動したりシャットダウンをする際、アプリケーションがファイルを編集中の場合、その編集を強制終了するかどうかの画面が表示され、再起動やシャットダウンの処理が停止することがあります。このような事を避けたい場合は、バッチファイルを使用して再起動やシャットダウンをすることが有効です。
本記事では、バッチファイルを使用して確実にパソコンを再起動・シャットダウンする方法を紹介します。
使用するコマンド
shutdownコマンドを使用します。オプションの指定により、再起動とシャットダウンを使い分けます。
再起動する場合
shutdown /r で再起動します。/tの後には、再起動するまでの秒数を指定できます。0を指定した場合は、即時に再起動を開始します。
shutdown /r /t 0
シャットダウンする場合
shutdown /s でシャットダウンします。/tの後には、シャットダウンするまでの秒数を指定できます。0を指定した場合は、即時にシャットダウンを開始します。
shutdown /s /t 0
サンプル1:ユーザに確認してyが押されたら再起動
以下の例は、バッチファイルを実行したとき、ユーザに「再起動しますか?」と確認し、yまたはYが押された場合に再起動する例です。管理者として実行してください。
@echo off
set /p Answer="再起動しますか?(y/n): "
if /i "%Answer%"=="y" (
shutdown /r /t 0
) else (
echo 再起動はキャンセルされました。
)
pause
サンプル2:ユーザに確認してyが押されたらシャットダウン
以下の例は、バッチファイルを実行したとき、ユーザに「再起動しますか?」と確認し、yまたはYが押された場合にシャットダウンする例です。管理者として実行してください。
@echo off
set /p Answer="シャットダウンしますか?(y/n): "
if /i "%Answer%"=="y" (
shutdown /s /t 0
) else (
echo シャットダウンはキャンセルされました。
)
pause
注意事項
- システムの再起動やシャットダウンをバッチファイルで行う場合、管理者権限が必要となります。
- 保存していないデータは再起動により失われる可能性があります。バッチファイルを実行する前に、編集途中のファイルが無いかを確認しましょう。
まとめ
本記事では、バッチファイルを使用して確実にパソコンを再起動・シャットダウンする方法を紹介しました。在宅勤務でリモート先のパソコンを確実に再起動・シャットダウンしたい場合に役立つと思いますのでご活用ください。